髙石あかりさんがヒロインを演じる2025年9月29日スタート連続テレビ小説、朝ドラ「ばけばけ」は小泉八雲さんとその妻の小泉セツさんモデルなのですが、実話なのか?元ネタとは?
朝ドラ「ばけばけ」は実話なのか?また元ネタやモデルについてもご紹介していきます。
朝ドラ「ばけばけ」の元ネタ・モデルは小泉八雲と妻の小泉セツ
朝ドラ「ばけばけ」の元ネタ・モデルは小泉八雲と妻の小泉セツ
2025年秋スタートの第113作目となるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツが元ネタ・モデルのヒロインの物語です。
朝ドラ「#ばけばけ」公式HPが開設されました。
ばけばけに関する情報をまとめてご覧いただけます。https://t.co/vuGso168CU— 朝ドラ「ばけばけ」公式|9月29日(月)放送開始 (@asadora_bk_nhk) July 31, 2025
小泉セツという実在の人物をモデルにした物語ということですが、あまり聞いたことがない方も多いのではないでしょうか?
正直私も知らなかったのですが、この小泉セツという女性は、日本の怪談話や古くからのお話を世に広めた作家・小泉八雲(こいずみ・やくも)の妻です。
『#ばけばけ』の主人公・松野トキのモデルは、小泉セツ。
アイルランド人のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と結婚し、日本に関する八雲の著述を支えました。9月26日は小泉八雲の命日です。
八雲の著書は今もなお、世界中で読み継がれています。 pic.twitter.com/jCK7HwJO2x— 朝ドラ「ばけばけ」公式|9月29日(月)放送開始 (@asadora_bk_nhk) September 25, 2025
小泉八雲さんはご存じの方も多いと思います。
外国人ラフカディオ・ハーンという名前で日本にやってきたのち、セツと結婚して帰化して日本人になったことでも知られていますね。
#時空旅人「八雲と怪談」本日発売。連続テレビ小説「#ばけばけ」の主人公は #小泉八雲 の妻・セツがモデル。注目を集める小泉八雲の作品はどこか怪しくも美しさを感じる。彼の名著『#Kwaidan』とともに各地の伝承にふれ、怪談話の深層に迫りたい。https://t.co/KmNfsuNMbE pic.twitter.com/GkdHRa4Xjq
— 男の隠れ家&時空旅人編集部 (@kakurega_mag) September 26, 2025
『ばけばけ』は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルにして描かれているストーリー!
小泉セツさんについては、以下の記事で史実を詳しくご紹介しています。
西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描きます。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語です。
小泉セツさんは、当時としては珍しい国際結婚をされたんですよね。
今でも国際結婚されている人は少し珍しいと思いますが、当時は本当に少なかったと思います。そして周囲の理解を得るのは難しかったのではないでしょうか?
ヒロインは注目の若手女優の髙石あかり!夫役はトミー・ バストウ
そんな「ばけばけ」の主人公・ヒロインは松野トキで演じるのは期待の若手俳優の髙石あかりさん!
そして夫のレフカダ・ヘブンを演じるのは、外国人俳優のトミー・ バストウさんですね。
レフカダ・ヘブン役のトミー・バストウさんに、役柄について伺いました。#トミー・バストウ#ばけばけ #9月29日スタート pic.twitter.com/eX9KFGteJO
— 朝ドラ「ばけばけ」公式|9月29日(月)放送開始 (@asadora_bk_nhk) September 17, 2025
2人ともオーディションにて抜擢されました!
『ばけばけ』のヒロインオーディションには、全国から約2300人が応募。書類選考、実技、カメラテスト、プロデューサー面談を経て、複数回の審査を通過したのが髙石あかりさんだった。
制作陣は、「彼女の中に“現代の空気”と“明治の香り”が同居していた」と評価。ヒロイン・トキという“怪談を愛する風変わりな少女”を演じるには、彼女の持つ素朴さと芯の強さ、そして独特の陰影が必要不可欠だったと言います。
ヒロイン・松野トキは、怪談が大好きな少女。作品のモチーフのひとつとなるのが、明治の文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにしたキャラクターですが、髙石さんは役作りのため、八雲の代表作『雪女』や『耳なし芳一』を熟読。自身でも「怖いけど美しい」と怪談の世界観に魅了されたという。特に、言葉の“余白”や“語りの間”を演技に活かそうとする姿勢は、スタッフからも高評価を受けています。
ヒロイン決定の連絡を受けたときの感想について、髙石さんはこう語っている。
「一瞬“本当に?”と思って、次に“あの役が自分に?”って不安になって。でも、それよりも“早く台本が読みたい!”って気持ちが湧いてきて。今はとにかく楽しみが勝っています」
彼女にとって、朝ドラは“家族と一緒に見る時間”だったという。その大舞台に自分が立つ日が来たことに、感慨深さとともに責任も感じているようだ。
実は髙石あかりさん、過去にもNHKドラマに出演経験はあるが、朝ドラはこれが初主演。映画『ベイビーわるきゅーれ』でアクション女優として注目を浴び、舞台『鬼滅の刃』では繊細な演技力を披露するなど、着実に実力を積んできた。
『ばけばけ』は、そうした彼女のキャリアをさらに広げる“転機”ともいえる作品。明治時代という設定に、彼女がどう息を吹き込むのかが注目されている。
そして夫役のトミーさんがNHK朝ドラのオーディションに挑戦するきっかけとなったのは、ドラマ『SHOGUN 将軍』(2024年)での共演者・真田広之からの一言だったそうです。
「自分のセンスとやりたいことを守れ。人に影響されすぎるな」
この助言が、彼にとってのターニングポイントとなりました。『SHOGUN』ではポルトガル人宣教師役として出演しており、その演技は米エミー賞で最多18部門を受賞した作品の中でも評価が高かった。
実は、『ばけばけ』のオーディション情報を伝えたのは、『SHOGUN』で共演した女優・穂志もえかさん。この縁がなければ、トミーの朝ドラ出演は実現していなかったかもしれない。
オーディション自体は極秘で進められ、結果の連絡を受けたのはタイでムエタイのトレーニング中だったとか。友人たちと食事をしていた最中に連絡が入り、ワインで乾杯して祝ったというエピソードも彼らしい気がします。
「皆さん、初めまして。勉強中のトミーです。どうぞよろしくお願いいたします」
制作発表会見で日本語でのあいさつを披露したトミー。その滑らかさに、報道陣や観客からどよめきが起きた。なんと約10年にわたり独学で日本語を学んできたという。
加えて、文学・怪談への愛着も人一倍強く、今回演じる「ヘブン」役のモデルであるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の著作をすでに読破済み。彼の演技には、単なる“外国人キャスティング”を超えた深みが期待されます。
そんな実在の人物をモデルにしたドラマ「ばけばけ」ですが、果たして実話の部分や元ネタなどは多かったりするのでしょうか?
以降でご紹介していきます。
朝ドラ「ばけばけ」は実話?史実と違う可能性も?
朝ドラ「ばけばけ」は実話?
「ばけばけ」は実在の人物である小泉セツが主人公なので、実話では?と思うかたも多いと思います。
しかしNHK公式サイトにはこのように記載されていました。
※実在の人物である小泉セツ(1868―1932)をモデルとしますが、大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描きます。原作はありません。
引用元:公式サイト
モデルは小泉セツと書かれていますが、大胆に再構成するフィクションであると書かれています。なので実話ではないようです。
しかし、実際の物語は実話とオリジナルが合わさった内容になっていると思われますね。
ストーリー
気になる公式で分かっている限りの今後のストーリーをご紹介します。
明治時代、島根県松江。
松野トキは、怪談話に目がない、ちょっぴり風変わりな少女。上級士族の家に生まれながらも、時代の流れには逆らえず、武士の世が終わると、父の事業も失敗し、松野家はたちまち困窮のどん底へ。時代の波に取り残された人々の中で育ったトキは、日々の暮らしに息苦しさと悔しさを感じながらも、どこか世間を斜めから見つめて生きていた。
そんなある日、極貧の生活を抜け出すきっかけとなる仕事の話が舞い込んでくる。
それは、松江にやってきたばかりの外国人英語教師のもとで、住み込み女中として働くというものだった。異国人が珍しがられ、時には差別の目にもさらされる時代。周囲の反対もあるなか、トキは思い切ってその職に飛び込む決意をする。
その教師は、ギリシャ生まれでアイルランド人という、これまた風変わりな人物。幼い頃に両親に見捨てられ、親戚の家を転々としながらアメリカへ渡り、ついには流れ流れて日本へやってきた。
居場所を探し続けていた彼と、居場所を失っていたトキ。最初は言葉も文化も違い、戸惑いの連続だったが、ふとした瞬間に、お互いの境遇が驚くほど似ていることに気づく。
そして、二人にはもうひとつの共通点があった――それは、怪談が大好きだということ!
やがて二人は、不思議と心を通わせていく。
奇妙な人々に囲まれて、奇妙なふたりが、夜な夜な怪談を語り合う、不思議でどこか温かい日々が始まる。
引用元:公式サイト
養女設定は史実とは違う可能性?
主人公のトキが後にアイルランド人の男性と出会い結婚する。
これはモデルの小泉セツと八雲の生涯を忠実に描くことになりそうですね。
気になるのはトキの実家についてですが、松野家という上級士族の家柄で極貧生活を送っていることが分かります。
史実の小泉セツは、松江藩家臣の小泉家の次女として生まれ、直後に稲垣家の養女になっているようです。
今のところ、養女になることは公式情報から明らかになっていないので、この辺りは史実とは異なる描かれ方になるのかもしれません。
しかし、ドラマでは親戚の「雨清水(うしみず)」家が登場し、トキは雨清水家に幼いころから可愛がられているという設定のようです。
雨清水家の夫婦を演じるのは堤真一さんと北川景子さんで、物語序盤から登場することも分かっています。
2025年度後期 連続テレビ小説
【#ばけばけ】役衣装写真公開!主人公・松野トキ(髙石あかりさん)の親戚、雨清水(うしみず)家<堤真一さん、北川景子さん、板垣李光人さん>
みなさんの役衣装写真を公開いたします。https://t.co/fEI1vU5S9F pic.twitter.com/WFV0FFXr73— NHKドラマ (@nhk_dramas) July 10, 2025
「雨清水」と「小泉」は名前の響きが似ているのが気になるので、もしかすると今後セツは「雨清水家」の養女になる可能性もあるやもしれません。
モデルの別の結婚相手・夫は登場する?
そしてもう一つ気になるのは、史実の小泉セツは八雲と結婚する前に、別の男性と結婚すること。
小泉セツは、没落した家を支えるため11歳から織子として働いたのち、1886年に結婚しています。
しかし1年で夫は出奔してしまい、松江に英語教師として赴任してきたラフカディオ・ハーン(のちの小泉八雲)のもとで住み込みで働くようになるんです。
今のところ、公式ではセツの最初の夫のキャストは発表されていません。
と思われたのですが、よくよく調べたところ、寛一郎さん演じる山根銀二郎がトキのお見合い相手として紹介されていました。
ばけばけ:【登場人物紹介】トキのお見合い相手・山根銀二郎 趣味は浄瑠璃や怪談 寛一郎が朝ドラ初出演#朝ドラ #ばけばけ #寛一郎 https://t.co/zbcJjGYclM
— MANTANWEB/毎日キレイ (@mantanweb) September 25, 2025
おそらくこの男が最初の夫になりそうな気がしますね。
史実の小泉セツの最初の夫は鳥取藩士であった前田小十郎の次男で、前田為二という人物です。
寛一郎さん演じる銀二郎は、鳥取県因幡の貧窮足軽の次男として生まれ、極貧生活の中で育つと紹介されていました。
史実の前田家も困窮した士族だったようなので、銀二郎が前田為二のモデルの可能性は高そう!
と言うことで、最初の夫は寛一郎さん演じる山根銀二郎で間違いないかもしれませんね。
このあたりのことも踏まえ「ばけばけ」は、かなり史実に近い描かれ方をするとは思いますが、設定や名前などはかなり変更されているのだと思われます。
蛇と蛙の語り手の元ネタは実在?阿佐ヶ谷姉妹が演じる!
阿佐ヶ谷姉妹が語り手・蛇と蛙を演じる
そして今回個人的に注目しているのは、阿佐ヶ谷姉妹が主人公を見守る蛇と蛙役で登場することです。
役といっても、声の語りを担当されるのですが、江里子さんが蛇、美穂さんが蛙の声とのことです。
ばけばけ:【登場人物紹介】トキとヘブンの家の庭に住み、優しく見守る「蛇と蛙」 阿佐ヶ谷姉妹が演じる#朝ドラ #ばけばけ #阿佐ヶ谷姉妹 https://t.co/b2WFIPiTkg
— MANTANWEB/毎日キレイ (@mantanweb) September 26, 2025
設定としては、ヒロインのトキとヘブンの日常をこっそり見守っている仲良しの2匹♪とのこと。
トキがヘブンに語る怪談をよく聞いていて、見かけによらず怖がってりう2匹なんです。
蛇と蛙の元ネタは実在?
そんな蛇と蛙ですが、実在する?実は松江にある小泉八雲邸には、蛇と蛙がいたんです。なんと実在していた!?
八雲さんは、蛇が蛙を食べないように、蛇に自分のおかずを分けてあげていたという逸話もあるそうなんです。
この逸話から、脚本家のふじきみつ彦さんが、2人のキャラクターを考え付いたそうです。
今回のドラマ制作にあたって、ふじきみつ彦さんは制作サイドにお願いしたことがあって、そのお願いがなんと語りのキャスティング。
蛇と蛙を登場させて、阿佐ヶ谷姉妹が演じることで、辛いシーンでも2人の声が穏やかで笑える空気を作ってくれればと思ったそうです。
そんな蛇と蛙の語りにも注目してみてください!
まとめ
今回は朝ドラ「ばけばけ」が実話で元ネタがあるのか?ご紹介しました。
小泉セツと八雲夫婦をモデルにした物語のようですが、原作は無く大胆に再構成しフィクションとして描くことが公式からも発表されているので実話では無いようです。
しかしかなり史実に寄せて描いていくと思いますので、小泉セツ、八雲夫婦のことを事前に調べてドラマを見てみるのも楽しいかもしれませんね!

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