2025年9月からスタートする朝ドラ「ばけばけ」は怪談で知られる小泉八雲さんがモデルのレフカダ・ヘブンと妻のトキの物語ですが、演じるレフカダ・ヘブンの失明している左目が白い？なぜ？？義眼？？と気になっていると思いますが、コンタクト？
今回は朝ドラ「ばけばけ」のヘブンの左目の失明はコンタクトで表現されているのか？ご紹介していきます。また小泉八雲さんはなぜ失明したのか？史実についてもご紹介です。
「ばけばけ」レフカダ・ヘブンの左目は本当に失明！？驚きのビジュアル
物語設定か実際の描写か？視聴者が見たレフカダ・ヘブンの左目の“白い瞳”の真相
レフカダ・ヘブン：#トミー・バストウ
新聞記者として取材のために来日したが、縁あって松江で英語を教えることになる。
同僚の英語教師・錦織友一のサポートを受けながら、松江での日々を送る。ひょんなことから、トキと出会い交流が始まる。#ばけばけ #9月29日スタート pic.twitter.com/zfPnNW0tYJ— 朝ドラ「ばけばけ」公式｜9月29日（月）放送開始 (@asadora_bk_nhk) August 4, 2025
朝ドラ「ばけばけ」は小泉八雲さんがモデルのヘブンと妻・トキの物語です。
小泉八雲さんの史実については、以下の記事でご紹介しています。
以下の記事では、実話や元ネタについてご紹介しています。
そんな中、夫のヘブンの驚きのビジュアルが話題になっています。
レフカダ・ヘブン：#トミー・バストウ
新聞記者として取材のために来日したが、縁あって松江で英語を教えることになる。
同僚の英語教師・錦織友一のサポートを受けながら、松江での日々を送る。ひょんなことから、トキと出会い交流が始まる。#ばけばけ #9月29日スタート pic.twitter.com/zfPnNW0tYJ— 朝ドラ「ばけばけ」公式｜9月29日（月）放送開始 (@asadora_bk_nhk) August 4, 2025
左目が白い！！ちょっとびっくりするビジュアルですよね。
視聴者が気になっている「レフカダ・ヘブンの左目」は、実際に失明している設定として描かれているんです。
ということは、演じているトミーバストウさんも失明している！？
結論から言うと、これは物語上の演出であり、役者本人が失明しているわけではありません。
以降で、どのように失明を演出いているのか？コンタクトなのか？義眼なのか？詳しくご紹介しますが、白い瞳の真相は「失明を表現するための演出」であり、あくまで物語のリアリティを高めるための技法です。
視聴者としては戸惑うかもしれませんが、あくまで設定です。
第5週に登場する“左目失明”の演出とは
最初にネタバレをご紹介してしまいますが「ばけばけ」第5週では、レフカダ・ヘブンの左目がなぜ見えないのか？その理由が明かされます。
この回は、視聴者にとって非常に重要な回となっており、彼が左目を失明している事実を初めて明確に伝える回となると思います。
そして5週でヒロインのトキは、夫となるヘブンと初対面を果たします。そこでおそらく目を見て驚きの反応をするのでは？と思います。
また、ヘブンが目の不調を訴える女性を異常に心配して、そんな女性を適当にあしらった男性に激怒するシーンが。自分が失明してしまった経験から、自分だけではなく、他人の目の不調に関しても敏感で大きく反応しているというシーンが描かれます。
トミー・バストウの左目の失明はコンタクトか義眼？その真相とは？
トミー・バストウの左目の失明はコンタクトか義眼？その真相とは？
そして気になるのが、失明の演出をどうされているのか？ということだと思います。義眼っぽい気もします。
トミー・バストウさんが演じるレフカダ・ヘブンの左目は、白く濁ったように見える特殊なコンタクトレンズによって演出されています。
先ほどもご紹介した公式などの写真では、右目と比べて左目の瞳が明らかに異なり、白く不透明になっていますよね。
以下は、視聴者の疑問に答える比較ポイントです。
| 項目 | 内容 |
| 左目の色 | 白濁（失明を示唆） |
| 右目の色 | 青（健康な状態） |
| 撮影用アイテム | 特殊メイク用コンタクト |
撮影現場関係者が語る「白コンタクト」の裏話
トミー・バストウさんが演じるレフカダ・ヘブンの「白い左目」は、特殊メイク用のカスタムコンタクトレンズを使用しているのでは？と思います。
実際に使用されているのは、映画や舞台などで使われる不透明タイプのサブミクロン加工コンタクトなのではないでしょうか？
トミー・バストウさん自身が取材で白く濁ったコンタクトレンズをしていることをお話しされていました。
視界が悪くなるから、コンタクトはつけなくてもよいと言われたそうですが、作品にとって重要なのは、自分が大変かどうかではない「他の人がヘブンに対してどんなリアクションをするのかが非常に重要」とおっしゃっていたトミー・バストウさん。コンタクトをつけることを決めたそうです。
制作スタッフの話では、トミーさん自身も当初は慣れるまで苦労したとのことです。
特に、左右で視界が異なるため、立ち位置や動きに慎重を要した場面もあったそうです。
その努力の成果として、リアルな“失明者”の演技が成立しているわけです。
コンタクト一つでここまでの没入感が生まれるのは、制作チームと俳優のこだわりがあってこそです。
映像に映る「左右の眼の違い」を徹底検証
視聴者が最も気になるのは、画面上での左右の眼の違いです。
これについては、いくつかのシーンで明確に確認できます。
特に以下のような場面が注目されます。
- 横顔カットで左目だけ白く光るシーン
- 瞳孔反射のないカット（光源を見ても左目だけ反応せず）
- 顔アップ時に左目がピントの中心から外れる演出
こうした視覚的工夫により、視聴者の無意識にも「この目は見えていない」という印象が残るようになっています。
このような左右の差異を意識的に演出することで、単なる見た目の変化ではなく、キャラクターの“生き様”としての説得力が生まれているのです。
小泉八雲はなぜ左目を失明した？史実をご紹介
16歳で事故に遭った八雲、左目に“白い星”があったという証言
レフカダ・ヘブンのモデルとなったのは、明治時代の文豪小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）です。
彼は実際に16歳のときの事故によって左目を失明しています。
カレッジの回転ブランコで遊んでいる最中にロープの結び目が左眼に当たって失明してしまったそうです。
八雲に実際に会ったことがある英文学者・田部隆次氏は、以下のように証言しています。
「左の眼球の上には白い星がかかっていた。」
| 年齢 | 出来事 |
| 16歳 | 学校の遊び中に事故に遭い、左目を負傷 |
| その後 | 視力を完全に失い、視覚障害を抱える |
| 生涯 | 義眼は装着せず、そのまま活動を継続 |
この史実をベースに、ドラマ内でもヘブンの左目が白く描写されているのです。
つまり、視聴者が「リアル」と感じる背景には、実際の人物に基づいた設定が隠されています。
写真で見る「左目を隠すポーズ」が意味すること
小泉八雲が写っている写真を見ると、多くのカットで顔の左側を隠していることに気づきます。
これは偶然ではなく、左目の失明を気にしていた彼自身の強いコンプレックスの現れとのことです。
写真の傾向は以下のとおりです。
- 正面を向いていても、目線は伏し目がち
- 斜めアングルで、左側の顔が影に隠れる構図
- 左目を写さないようにしている写真が多い
こうしたポージングは、「自分を偽らない」という八雲の美学と、同時に「他人に見せたくない」という葛藤の狭間で生まれた結果だと考えられます。
ドラマでも、このようなポスターでは、さりげなく左目が映らないように撮影されていることがわかりますね。
【月曜から #ばけばけ です】
2025年後期 連続テレビ小説、始まります。
全25週 125回の放送予定です。主題歌は #ハンバートハンバート
「笑ったり転んだり」。どうかあなたの朝の時間のおともに、お付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。https://t.co/UkQfSv2pkz
— NHK PR (@NHK_PR) September 28, 2025
またドラマ「ばけばけ」でも、ヘブンが左目を隠す素振りを見せない描写がありました。
それは、八雲の思想をそのまま投影した演出と見ることができます。
小泉八雲は義眼じゃなかった？
小泉八雲は義眼じゃなかった？
小泉八雲が左目を失明したにもかかわらず、義眼はしていなかったと思われます。過去の資料などから、義眼だったという内容は見つかりませんでした。
長男・小泉一雄氏の著書でも「父は義眼も義歯も嫌った」と書かれていたそうです。
彼は、見た目をごまかすことに価値を見出さず、ありのままを受け入れる強さを持っていたのでは？と思います。
この姿勢には、次のような価値観が表れています。
- 本質こそが人間の価値であるという信念
- 他人にどう見られるかより、自分がどう生きるかを重視
- 障害を隠さないことが、他者への誠実さにつながるという思想
| 項目 | 内容 |
| 義眼使用 | 一切なし |
| 息子の証言 | 父は義眼も義歯も嫌った |
| 当時の社会通念 | 外見の美しさが重視される中での異例の選択 |
多くの人が「人前では整っていたい」と願う中で、八雲は自らの“見えない左目”を堂々とさらけ出しました。
その生き方は、時代を超えて、今なお多くの人の心に響いています。
「ヘブン」のキャラ設定にも反映された哲学とは
朝ドラ『ばけばけ』に登場するレフカダ・ヘブンのキャラクターには、まさに小泉八雲の哲学が色濃く反映されています。
ドラマの中でも、ヘブンは自分の左目を隠したり、言い訳をするようなそぶりを見せません。
それどころか、白く濁った左目が彼の個性の一部として強調される演出が多く見られます。
これは、単なる視覚的演出ではなく、以下のような価値観を視聴者に届ける狙いがあると考えられます。
- 外見よりも内面の誠実さや知性を大切にする姿勢
- 自らの弱さをさらけ出すことで得られる他者との信頼
- 「隠さない勇気」がもたらす心の強さ
| 演出 | 哲学的意図 |
| 白い左目を堂々と見せる | 外見の偽装を拒否する誠実さ |
| 左目について語らない描写 | 障害を“特別視しない”価値観 |
| 他者との交流で自信を失わない態度 | 本質を見てくれる人とのつながり重視 |
このように、ヘブンのキャラ設定はただのフィクションではなく、小泉八雲という実在の人物の生き方が丁寧に重ねられています。
「見た目を飾らないこと」が、どれほど力強いメッセージを持つのかを、視聴者に静かに語りかけているようです。
【考察】「ばけばけ」の演出が私たちに伝えたい“見えないもの”とは？
失明＝障害ではなく「視る力」を問う朝ドラの視点
「ばけばけ」は、単なる異文化ドラマでも、歴史再現でもありません。
視聴者に深く問いかけているのは、「視るとは何か」という根源的なテーマです。
レフカダ・ヘブンの左目の失明は、“障害”として描かれていない点が非常に特徴的です。
それどころか、彼は普通に行動し、人々と交流し、知識を共有しています。
左目が見えないからといって、彼の存在価値が下がるような描写は一切ありません。
ここから読み取れるメッセージは明確です。
- 身体的なハンディは、人間性の欠如ではない
- 視覚よりも大切なのは、物事の本質を捉える知性と感受性
- “見えていない”人こそ、真実を見抜いている場合もある
| テーマ | 表現方法 |
| 視る力の本質 | 左目が見えなくても理解し合える描写 |
| 障害＝個性 | 他人が気にしていないことを描く演出 |
| 真実を見る目 | 見た目ではなく、心を見抜くキャラ設定 |
つまり、「ばけばけ」が伝えたいのは、「見える・見えない」という視力の問題ではなく、“何を見ようとするか”という意識の問題です。
視聴者一人ひとりにも、自分の“視る力”を問うきっかけを提供していると感じられます。
左目を通して描かれる“異文化理解”と“人間の本質”
レフカダ・ヘブンが見えていない左目を持ちながらも、日本文化に深く惹かれていく姿は、異文化理解の象徴でもあります。
一見“見えない”異国の価値観を、彼は先入観なく受け入れ、本質的な共感と敬意をもって接します。
これは小泉八雲自身の姿と重なります。
日本の怪談や庶民文化、精神性に惹かれた八雲は、見た目の違いや言葉の壁を乗り越え、本質を見つめた人物でした。
彼の左目が見えなかったことは、逆説的に「目に見えるものだけにとらわれなかった力」につながっていたのではないでしょうか。
| 要素 | 解釈 |
| 見えない左目 | 表面的な違いに惑わされない象徴 |
| 日本文化への共鳴 | 視覚に頼らない理解と感性 |
| 多文化共生の示唆 | 外見や言語の違いを超える姿勢 |
「ばけばけ」は、ただの朝ドラではありません。
異なる文化・価値観・背景を持った人々が、本質でつながっていく可能性を描いています。
その象徴が、まさに“見えない左目”という設定なのです。
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