雨清水傳(でん)のモデルは小泉湊で死因とは?【ばけばけ】

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朝ドラ「ばけばけ」でヒロイン・トキ(高石あかり)の親戚で堤真一さん演じる 雨清水傳。読み方は「うしみず でん」で、実在モデルは小泉湊さんです。

今回は雨清水傳(でん)の実在モデルの小泉湊さんについて、死因など史実などご紹介。驚きのトキとの関係とは?重要なネタバレを一部ご紹介するので、知りたくない人は閲覧注意です。

目次

雨清水傳(でん)のモデルは小泉湊!朝ドラ「ばけばけ」注目キャラの実在モデル

 雨清水傳(でん)とはどんな人物?ドラマ上の設定と背景

NHK朝ドラ『ばけばけ』(2025年後期放送)に登場する雨清水傳(うしみず・でん)は、松江を舞台に描かれる物語の中で、重要な役割を担う人物として描かれています。演じるのは堤真一さん。伝統ある武士の家に生まれた誇り高い人物で、変わりゆく明治の時代にあっても、自らの信念を貫く存在です。

彼は、ヒロイン・松野トキの親戚にあたり、幼い頃から彼女を気にかけて関わっていきます。

ドラマ内では、時代の波にのまれ没落していく武士階級の中で、人としての誠実さと武士としての品格を失わず、多くの人々に影響を与える“人格者”として描かれています。

視聴者にとって、雨清水傳は単なる脇役ではなく、「今の時代にも通じる正義とは何か?」を問いかけてくれるキャラクターです。

モデルとなった小泉湊とは誰か?史実に基づく注目点【閲覧注意】

この雨清水傳のモデルとされているのが、小泉湊(こいずみ・みなと/1837年~1887年)です。彼は実在の人物であり、明治時代に活躍した小泉セツ(八雲の妻/松野トキのモデル)の実父でもあります。

以下は小泉湊に関する基本情報です。

名前 小泉弥右衛門 湊(こいずみ やえもん みなと)【俊秀から改名】
生年 1837年(天保8年)
没年 1887年(明治20年)
出雲国 松江藩
家格 三百石取りの上級武士(番頭格)
子女 小泉セツ(のちの小泉八雲の妻)

元々は俊秀と言う名前でしたが、維新後に改名して湊となりました。

彼の人物像は、小柄ながらも意志が強固で、しかも覇気に富んだ侍でした。時代小説に登場するような理想的な“武士”そのものであったことがわかっています。

小泉湊とは?“文武両道”のラストサムライとして

 松江藩の三百石取り|家格・役職・武士階級を詳しく解説

小泉湊の家は、松江藩に仕える由緒ある武家でした。三百石という知行は、当時の基準では相当な上級武士に与えられる待遇であり、藩内でも高い地位を誇っていました。

項目 内容
知行高 300石
武士格 上士(番頭格)
職務 組士50名を率いる番頭(ばんがしら)
藩内格付 約1,000名の上士中、上位50家に入る

松江藩では「家老」「中老」「番頭」といった役職は、藩主に近い存在であり、その職に就く家は「名家中の名家」として特別視されていました。小泉家は、そんな家柄の第八代目にあたる存在として、武士階級の最上位に位置していたのです。

武芸に秀でた若き番頭|習兵所取締役としての経歴

小泉湊は、若くして藩の軍事訓練施設である習兵所(しゅうへいじょ)の取締役を務めていました。これは、武芸や統率力に秀でた人物でなければ務まらないポストであり、藩士からの信頼も厚かったことがうかがえます。

幕末の激動期にあって、あるいは、京都の守衛に、あるいは長州戦争での一隊の指揮にその力量を発揮していました。

当時はすでに西洋式軍制が導入されつつあった時代。湊はそうした変化にも対応しながら、藩士たちに訓練を施していたとされています。武士であるだけでなく、学問や指導力にも優れていた“文武両道”の逸材であったことがわかります。

長州戦争・京都守衛の実績|実戦経験が語る器量

小泉湊の経歴でも特に注目すべきは、実戦での経験です。幕末の混乱期、彼は京都守衛や長州征伐に動員され、一隊の指揮官として活躍した記録が残されています。

年代 活動
幕末 京都の治安維持に従事
同上 長州戦争で一隊を率いて参戦
功績 統率力と軍事的能力の高さを藩に認められる

これらの経験は、単なる武士の家系に生まれたというだけでなく、実際に戦場で活躍した実力者であったことを示しています。だからこそ、ドラマでも“人格者”として描かれるわけです。

小泉湊と小泉セツの関係!ヒロインの実父としての重要性

娘・小泉セツとのつながりと別れ

小泉湊は、松江藩士として実績を重ねた一方で、家庭では娘・小泉セツ(後の小泉八雲の妻)の実父でもあります。つまり、朝ドラ「ばけばけ」のヒロイン・トキのモデルとなった人物の父親こそが、小泉湊なのです。

この親子関係は、ドラマでも非常に大きな意味を持ちます。というのも、湊はセツがまだ幼い頃に他家へ養子に出しているからです。実の親でありながら、生後7日で養子に出したのでした。

それでも、セツの人格形成には父・湊の影響が大きく表れています。

後年、セツは「礼儀」「品格」「学びに対する謙虚さ」を兼ね備えた女性として知られるようになりますが、それらはすべて湊が家庭内で大切にしていた価値観と一致します。親戚関係ということで、セツと交流をして、様々な教育を施していたのでした。

小泉湊と小泉セツの親子関係を簡単にまとめると、以下の通りです。

項目 内容
実父 小泉湊(松江藩士・三百石)
実母 小泉湊の正妻(名は不詳)
小泉セツ(のちに小泉八雲と結婚)
時代 幕末〜明治前期(1837〜1887年)
特徴 武士の娘としての教養・礼節を厳しく育成

血縁よりも“武家のしきたり”を重んじた時代背景の中で、父娘の絆は「日常的な同居」という形ではなく、「精神的な継承」として引き継がれていきました。

 養子に出された背景と、その後のセツの人生への影響

小泉セツが幼少期に養女として稲垣家に出された理由は、稲垣家に子供がなかったことでした。セツが生まれる前に、生まれた子を養子にするという約束がされていたのでした。

稲垣家は、セツを養子にもらったことを喜び「お嬢」と呼んで大事に育てたことが分かっています。

ちなみに、小泉湊は妻のチエとの間に11人の子供を儲けていて、セツは6人目にあたりました。

妻のチエのモデルについては、以下の記事でご紹介しています。

雨清水タエのモデルは小泉チエで実母?史実とは?

小泉湊の死因はリウマチ

機織会社の倒産と小泉家の没落

小泉セツは借金を抱えていた、養父・養母の実家を支えるために、小学生のころから実父・小泉湊が経営していた機織会社で働いていました。

小泉湊が立ち上げた機織会社は、当初は順調でしたが、次第に経営が立ち行かなくなり、会社は倒産してしまいます。

この破綻によって、小泉家の暮らしは激変します。

  • 家計は一気に困窮

  • 2度にわたる転居を余儀なくされる

  • 親族宅に身を寄せる同居生活へ

かつては三百石取りの上士だった名家が、借家住まいの生活に追い込まれるという転落でした。

若くしての死!死因とは?

また不幸は続き、次男の武松が19歳の若さで亡くなってしまいます。

そんな中、湊自身もリウマチを発症し、動くことすらままならない状態に。

この病は完治することなく進行し、湊はついに1887年(明治20年)、50歳でこの世を去ることとなりました。

死後、小泉家には次のような状況が残されます。

こうして残された、湊の妻で実母のチエを経済的に支えるために、セツは女中として働くことになります。

セツが若くして自立心を育み、後年、小泉八雲の妻としても凛とした生き方を貫いた背景には、こうした家族の没落と苦難の記憶が色濃く影を落としていたのです。

雨清水傳役の堤真一とは?

■ 経歴|堤真一の出身・キャリアの始まり

項目 内容
生年月日 1964年7月7日
出身地 兵庫県西宮市
身長 約178cm
所属 シス・カンパニー
初舞台 1987年「橋の上においでよ」(主演)
映画デビュー 1989年「バカヤロー!2 幸せになりたい。」

堤さんはジャパンアクションクラブ(JAC)出身という異色の経歴を持ち、当初はアクション俳優としてトレーニングを積んでいました。

その後、演劇・映画に活動の場を移し、1996年に映画『弾丸ランナー』で初主演を飾ります。

■ 主な出演作品(映画編)

堤さんはこれまでに数多くの映画に出演しており、以下はその代表的な作品です。

作品名 役柄 備考
2005年 ALWAYS 三丁目の夕日 茶川竜之介 日本アカデミー賞受賞
2012年 SPEC〜結〜 一十一 独特な存在感で話題に
2016年 海賊とよばれた男 国岡鐵造の右腕・長谷部喜雄 岡田准一と共演
2020年 望み 石川一登 家族愛と葛藤を描く

最新作(2025年公開予定)にも続々出演中です。

<2025年映画新作>

  • 『旅と日々』(2025年11月7日公開)

  • 『アフター・ザ・クエイク』(2025年10月3日公開)

  • 『木の上の軍隊』(2025年公開)

  • 『ババンババンバンバンパイア』(2025年公開/織田信長役)

  • 『室町無頼』(2025年公開)

堤さんは、時代劇・現代劇問わず、骨太な男性像を演じることで作品に重厚感を与える存在です。

■ 主な出演作品(ドラマ編)

映画だけでなく、テレビドラマでも堤さんは大活躍しています。

作品名 放送局 備考
2007年 SP 警視庁警備部警護課第四係 フジテレビ 岡田准一と共演
2010年 やまとなでしこ(再放送で話題) フジテレビ 桜子に恋する魚屋役
2021年 妻、小学生になる。 TBS 娘とともに暮らす父親役
2022年 ファーストペンギン! 日本テレビ 漁協の長老的存在
2025年 ばけばけ NHK(朝ドラ) 雨清水傳役として出演中

とくにNHK作品への信頼度が高く、近年は朝ドラでも重厚な父親役を務めています。

■ 受賞歴まとめ

堤真一さんは、長年の演技実績により日本アカデミー賞をはじめとする数々の賞を受賞しています。

第29回 2006年 優秀主演男優賞(『ALWAYS 三丁目の夕日』)
第31回 2008年 優秀助演男優賞
第32回 2009年 優秀主演男優賞
第34回 2011年 優秀主演男優賞
第45回 2022年 優秀主演男優賞(『望み』など)

受賞歴からも分かるように、堤さんの演技は「一度観れば忘れられない説得力」が評価されています。

過去のNHK出演作と演技力への評価

雨清水傳という人物像には、「厳格さ」「包容力」「誇り高さ」といった複雑な感情の交錯が必要とされます。そんな役どころに選ばれたのが、実力派俳優の堤真一さんです。

堤さんはこれまでにも数々のNHK作品に出演しており、特に印象深いのが以下の作品群です。

作品名 役名 特徴
2004年 『新選組!』 山南敬助 理知的で穏やかな人物像
2011年 『坂の上の雲』 出演なし(希望されたがスケジュール合わず) キャスティング候補に挙がる実力
2023年 『大奥(NHK)』 医師役 時代劇にも自然に溶け込む存在感

シリアスな時代背景と複雑な人間模様を自然に演じきる堤さんの演技力が、今回の起用理由として極めて納得できます。

なぜ堤真一さんが選ばれたのか?キャラとの親和性

堤真一さんの魅力は、「静かな威厳」と「人間らしい優しさ」の両立にあります。これは、雨清水傳というキャラクターの核そのものです。

雨清水傳は、時代の変化に翻弄されながらも、信念と誇りを最後まで手放さない人物として描かれています。そして時に、娘のような存在であるトキに厳しく接しながらも、心の奥では深い愛情を抱いています。

堤さんの持つ“芯の強さ”と“やわらかさ”が、以下のような役柄との共通点を生み出しています。

  • 戦場を知る武士の重み
  • 家族を想う父としての葛藤
  • 家格や世間体に縛られながらも人としての誠実さを忘れない生き様

そのため、堤さんが雨清水傳を演じることで、キャラクターに厚みが加わり、視聴者の共感をより一層引き出すことが期待されています。

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